VisualWorks®: 概要

Web Toolkit
Web Toolkit は、Smalltalk を知らないWeb 開発者やWeb 設計者の専門知識を利用し活用します。Web Toolkit で動作するWebサイトは、Web開発者が今日使用する最新の、最も優れたWeb開発ツールで構築されます。

Smalltalk Server Page のサポート
Cincomでは、VisualWave 5i.4リリースで、ASPスタイルとJSPスタイルのSmalltalk Serverページ、およびSmalltalkサーブレットとカスタムタグをサポートする重要な機能を追加しました。このリリースでは、サーバ管理機能とサーバ側パフォーマンスを強化しています。ApacheやIISなどの主要なWebサーバインタフェイスはすべてサポートされます。

Web サービス Web サービスは、リモートサービスと透過的に相互運用したり、Smalltalk サービスを他者が透過的に利用したりするための方法を提供します。このリリースでは、UDDI、SOAP、およびWSDL を完全にサポートしています。それによって、.NETベースのサービスやJ2EE Web サービスとの完全な相互運用性が実現します。ウィザードに従えば、既存のインタフェイスをWeb サービスとして公開する手順、あるいは既存のサービスに対してクライアントSmalltalk インタフェイスを作成する手順を簡単に実行できます。Web サービスの実装は、他の目的にも再利用できる柔軟なXML-オブジェクト間マーシャリングフレームワークでサポートされます。

ツールの機能強化
ブラウザ、デバッガ、インスペクタなどの開発ツール全体で、メニューとキーボードバインディングを統合する作業が行われています。作業は順調で、現在も続いています。また、最近の2リリースではブラウザとデバッガが大きく変更されており、将来の製品リリースでは視覚的に一新されます。

データベース
VisualWorks は、ODBC経由の接続や、Oracle、Sybase、SQL Server、PostgreSQL、MySQL、およびDB/2 へのネイティブ接続を介した接続をサポートしています。他のRDBM システムに対して提供されているデータベースコネクトも多数あります。勿論、VisualWorks はGemstone やObjectivity などのOODBMS システムとも密接に関連しており、はるかに自然なオブジェクト永続化を実現します。

VisualWorksは現在、Oracle のよりコアな機能をサポートしています。

アレイバインド（詳細はここをクリック）
ラージオブジェクトサポート（詳細はここをクリック）
データのプリフェッチ（詳細はここをクリック）
ステートメントキャッシュ（詳細はここをクリック）
カラムバッファのサポート – 間もなく提供開始(詳細はここをクリック)

プロフェッショナルデバッガパッケージ
VisualWorks のデバッガは現在、Crafted Smalltalk のPDPです。この機能によって、Smalltalk 開発者の生産性が大幅に向上します。

GUIツール
UI ペインティングツールは絶えず改善されています。すべてのUI コンポーネントに、ホットキーサポートが追加されました。これはペインティングツールから定義できます。イベントシステムが更新され、ホィールマウスサポートが追加されました。XBM、JPG、PNG、およびGIF イメージ形式に対する基本レベルのサポートと、ウィンドウを開いたり配置したりする操作の新しいサポートが提供されます。グラフィックスのアルファブレンディングサポート関連の作業もすでに開始されており、Cairo グラフィックスパッケージのサポートは間もなく開始されます。ユーザインタフェイスは、単一の“区別された”プロセスではなく、複数のプロセスで動作します。これによって、アプリケーションの反応性が向上します。ツリーおよびデーセットウィジットも、追加のキーボードナビゲーション機能で強化されます。

Seaside
Seaside は、クライアントアプリケーションと同じように処理を行う “ライブ Web” アプリケーションを構築する最良の方法です。迅速に動きだすための強力な、AJAXに対応した方法です。Seasideサポートの詳細は、このページを参照してください。Cincomは最新リリースの製品でSeasideをサポートしており、新しいSeasideベースの環境 – WebVelocityを構築しました。

Seasideチュートリアルは、ここをクリックしてください。

ネットワーク接続
VisualWorksには、インターネット接続ツールの広範なライブラリが含まれています。このサポートはVW 5i.3以降、拡充してきたものです。FTP、HTTP、SMTP、IMAP、POP3 などのさまざまなプロトコルをサポートしています。これらのプロトコルの大半は、堅牢なMIME フレームワークでサポートされます。

セキュリティ – SSL
広範なセキュリティライブラリには、多数の暗号アルゴリズム（MD5、SHA、DES、AES、RSA、DSA、DH、その他）、パスワードベースの暗号化（PKCS#5）のような高度なメカニズム、標準の安全な秘密鍵格納（PKCS#8）、または公開鍵証明書（X.509）の実装が含まれます。これらの規格の多くは、柔軟なASN.1マーシャリングフレームワークでサポートされます。SSLプロトコルの完全な実装は、HTTP（HTTPS）や各種メールプロトコルのような他のプロトコルのセキュリティを確保するために使用されます。

Store
Store は、VisualWorks のバージョン管理システムです。以下の多くの点で改善されています。

よりクリーンで明確な複数リポジトリサポート
前提条件を含め、パッケージ/バンドルプロパティを定義および変更するためのツールインタフェイス
データベースアクセス速度の大幅な向上
リポジトリ接続開発者に対するツールレベルのレポートの向上
他のパッケージからのクラスを拡張/オーバーライドする場合の有用性の強化
ロードせずにリポジトリ内のバンドルを操作する能力
有用性と堅牢性の向上
ancillaryファイルをSmalltalkパッケージとともにリポジトリに保存する能力
ロード時間の高速化

Storeの詳細は、ここをクリックしてください。

CORBA
Distributed Smalltalk が更新され、最新のIona 製品やVisigenic Orb 製品とのクリーンな相互運用が実現しました。

Opentalk
Opentalkは、共通の通信インフラストラクチャを一般化するSmalltalk固有のネットワーク通信フレームワークです。分散したSmalltalkシステム（STST）間の透過的なリモートメッセージングのような、特定のプロトコル実装をサポートします。また、Web ServicesやWeb Toolkit実装の基礎になります。いずれは、CORBA実装およびその他のソリューションのサポートに使用されます。

オブジェクトエンジン/仮想マシン
VisualWorks仮想マシンテクノロジは、広範囲のプラットフォーム、および選択したプラットフォームでのフル64ビットサポートを含む、最高レベルで最大パフォーマンスの商用Smalltalk実行テクノロジです。仮想マシンはJust-In-Timeコンパイルに基づいており、Smalltalkをマシンコードでネイティブに実行し、解釈方式のコンパイルをはるかに上回る高パフォーマンスを達成します。

仮想マシンは、Win32、MacOS Aqua、およびX1ウィンドウイングシステム間で、グラフィックスおよびウィンドウイング機能へのクロスプラットフォームアクセスを実現します。Smalltalkコードは仮想イメージ、つまりSmalltalkシステム全体のスナップシットを含むファイルの中にあり、マシンに依存しないオブジェクト表現と命令セットで表されます。これらの2つの機能は、サポートされているプラットフォーム間で、アプリケーションの即時的バイナリポータビリティを提供します。32ビット仮想イメージはバイナリポータビリティを64ビットに拡張する単純なワンクリック変換プログラムによって、64ビット仮想イメージにリライトされます。Smalltalkの任意精度演算サポートは、一般的なアプリケーションをフル64ビットアプリケーションとして実行する際に移植の必要がないことを意味します。

仮想マシンは、基礎にあるOSにアクセスするための完全なC ABIインタフェイスを提供します。COMおよびObjective-Cのインタフェイスは、関連するプラットフォーム上で利用できます。コールアウトとコールバックは別々のスレッドで行われ、非ブロッキングサーバを簡単に作成できます。仮想マシンにはソケットおよびファイルアクセスのためのクロスプラットフォームプリミティブがあり、システムの他の部分ではこれを使用して、プラットフォームに依存しないネットワークおよびファイルアクセスを行うことができます。

プラットフォーム

Windows（XP/Vista/Windows 7）

Mac OS X（IntelおよびPowerPC、10.4以降）

Linux（x86/SPARC/PPC）、HPUX（PA RISC） – 特にRedHat Enterprise Linux に対してテスト済み

AIX

Linux（x86-64）上のフル64ビットサポート付きSolaris（SPARC/x86）、およびSolaris（SPARC/x86-64）