海運業

Orient Overseas Container Lines Ltd.（OOCL）

“15億のデータオブジェクト。これだけの大量の情報を1つのオンラインシステムで監視する必要があり、世界中の150のオフィスで5,800人以上がこの情報を共有しアクセスしています。この情報は、財務会計、カスタマサービス、ベンダ管理、法務、販売の各部署に影響を与えます。この情報は刻一刻と変化し、目を離すことができず、収益機会と利益率に直接影響します。Orient Overseas Container Lines Ltd.（OOCL）の世界へようこそ。

OOCLの計画では、処理負荷を分散し、その世界中の組織構造でデータにアクセスし統合できるように、コンピューティングハードウェアの分散ネットワークに移行する必要がありました。情報に対するリクエストをデータベースストレージ形式にマップするのではなく、可能な限りデータをネイティブなオブジェクト形式で維持するための戦略的な決定が行われました。多数のベンダとテクノロジ製品の中から、スケーラビリティと技術能力が評価されたGemStone/Sの採用が決まりました。GemStone/Sは純粋なオブジェクト指向のデータベースオブジェクトサーバであり、マッピングに関する多くの問題を取り除いてプログラマの生産性を向上させました。IRIS-2システムのフロントエンドの構築に当たって、GemStoneのパートナの1つであるCincomが選ばれました。CincomのVisualWorks開発環境をGemStone/Sデータファブリックと組み合わせることで、すべての業務はSmalltalkオブジェクトフレームワークで維持されます。アプリケーションの開発と統合が高速化され、またシステムのエンドユーザには最大のパフォーマンスが提供されます。

OOCLは企業全体の情報処理アーキテクチャのバックボーンにIRIS-2を使用することにより、CargoSmart、OperationSmart、DepotSmart、SchedulingSmartなどのユーザインタフェースアプリケーションを追加して、顧客、パートナ、およびベンダとの対話を容易にすることができました。リアルタイムの情報を各種のインタフェースアプリケーションが常に利用できるため、セルフサービスの機会が拡張されるとともに業務が自動化されます。こうした利点は、コストの削減と収益の増加に直接結び付きます。最終的な収益への影響は非常に大きいものです。コールセンタやカスタマからの問い合わせサポートを処理する担当者が少数ですみます。貨車留置料や滞留手数料（顧客引き取りの遅延やコンテナ返却の手数料）は大幅に増加し、優れた、より統合された追跡と請求処理で加速されます。IRIS-2の実装後、人数当たりの輸送量で測定した従業員効率は20パーセント高くなりました。2000年代初めの世界的不況時には、多くの輸送会社が大幅な収益減に陥りましたが、OOCLは利益をさらに高めることができました。 **”

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1. （*）http://en.citilab.eu/information/opinion/quotsmalltalk-has-some-great-opportunities-ahead-we-can039t-just-say-we039re-bes から引用
2. （**）GemStone and Orient Overseas Container Lines:A Shipping Industry Case Studyから抜粋